「矯正は子供の治療」、「矯正するのはもう遅い」と思っている方も多いかもしれません。しかし、近年の矯正装置の開発、技術の進歩に伴い、治療の対象となる年齢層の幅が広がり、成人の方、年配の方でも矯正治療が可能になりました。実際に、最近、大人の方でも矯正治療を受けられる方が増えてきました。お子さんが矯正治療で歯並びや口元の印象が大きく変わっていくのをご覧になって、お子さんと一緒に矯正治療をはじめられるお母様もいらっしゃいます。歯と歯肉が健康な状態であれば、大人の矯正は年齢に関係なく始めることができます。
マルチブラケット法
歯面にブラケット(器具)を固定してワイヤーで繋いだ矯正装置により、3次元的な矯正力を加え顎骨に形態変化を起こし歯を移動して歯列を整える代表的な矯正法です。 ひと昔前は、金属製のメタルブラケットが使用されていましたが、矯正治療中の見た目の問題や金属アレルギーの問題などから、近年ではセラミックブラケットや、レジンと呼ばれる合成樹脂製のクリアなブラケットも多く使われています。
クリアライナー矯正はワイヤー固定式の歯列矯正方法ではなく、透明なマウスピースを使って歯の矯正を行うものです。通常の矯正に比べるとやや矯正期間が長く高額になりがちですが、クリアライナーのほうが痛みが少ないといわれます。 クリアライナー矯正は歯の動きにあわせてマウスピースを毎月作って動きを調整します。ワイヤーを使用しないため、従来の矯正器具に比べると付けているのがほとんどわかりません。取り外し可能ですが、一日に20時間以上の装着が必要です。不正咬合を治療するため患者さんひとりひとりのためにカスタムオーダーで製造されます。
矯正治療は保険適用外治療となりますが、高額医療費の扱いになり医療費控除の対象になる場合がございます。 症状によりますが、領収書を確定申告の際にご提出いただくと、所得控除を受けれることがあります。