健口のために欠かせない「口腔ケア」には、お口の中の清掃だけではなく、マッサージ、食事の介護、摂食・嚥下リハビリテーションなども含まれます。口腔ケアをきちんと行うことによって健口維持され、全身の健康に大きな効果が得られます。
◆誤嚥性(ごえんせい)肺炎の予防 誤嚥性肺炎とは、口の中の細菌が唾液などと共に誤って気道に入ることで起こる肺炎です。口腔清掃により口の中の細菌数を減らしておくことが一番の予防です。 ◆唾液の分泌を促す 免疫物質を含み抗菌作用もある唾液は、加齢と共に分泌量が減少しますが、「噛む」機能の回復や、唾液腺マッサージを行うことで、唾液の分泌を促すことができます。 ◆「噛む」「飲み込む」「食べる」機能の維持、回復 自分の口から食事が美味しく食べられるために、摂食嚥下機能の維持、回復をはかります。 ◆脳への刺激が促される よく噛むことによって脳への刺激が促され、認知症予防にもよいとされています。 ◆残存歯と医療費の関係 自分の歯が多く残っている人は、健康状態が保たれ、医療費があまりかからないというデータがあります。
医療法人 燦光会では、ケアマネージャーと連携を取りながら、歯科衛生士の国家資格を持つ専門家による健康(口)のあるコミュニティづくりを推進していきたいと思っています。
入居者様にとって「良いサービス」とは何か?健康状態の維持・向上、それが最も大きな答えの一つです。質の高いQOL(クオリティ・オブ・ライフ=生活の質)を提供したい、いつまでも元気に話し、食べてもらいたい。そのためには口腔内の管理に重点を置かざるを得ません。
口を使うことにより、脳に刺激を与え、全身の様々な臓器によい影響を及ぼしリハビリにも効果があります。口腔内と全身疾患の関連性は非常に高く、口腔ケアを取り入れていくことが患者様のQOLの向上にもつながるという事実を実際に体験していただきたいと思っています。